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ウィルス騒ぎに乗じ、放置しててゴメンナサイ。 その間、映画三昧の日々を送っておりました。 なので久しぶりに映画話でも。 あ、ネタバレは無いとは思いますけど、予備知識一切無しで観たい方はお気をつけ下さいまし! んでついでに左下の「アマゾネス.co.jp (嘘)」も 少しだけ中身入れ替えました。少しだけ、ですが。 某所でも軽くご紹介したこの映画。 本当は「アバター」についてでも書こうかなと思うておったですのに、もうコレ観たら「アバター」どっか飛んでっちゃったよ(笑) それ位この「スラムドッグ$ミリオネア」が素晴らしかった…というか、完全にコッチの方が自分の趣味だな、と再確認(笑) (いや、「アバター」も素晴らしかったですけどね、ラスト完全に逝っちゃってる大佐の描き方がまるで『ターミネーター1』のシュワちゃんじゃん、ってもう笑えちゃって) 最初、もっと壮絶で悲惨なストーリーなのかな?って覚悟して観始めたんですけど、息つく暇なく夢中でラストまで主人公と共に駆け抜けてしまいました。 過酷で悲惨な運命にも関わらず、幼い兄弟が逞しく生きていく姿はユーモアに溢れていて、安易な同情など寄せ付けない程パワフル。 現在進行形のシーンと回想シーンを絶妙に繋ぐ構成で、テンポよく進むストーリーに ぐいぐいと引き込まれました。 ラストの爽快感たるやもう!言葉では言い表せないものでした。 自分の中では近年類を見ないと言っても過言でない程で、もの凄い脳内物質が出てたんだろうなあ~と(笑) あんな悲惨な状況がこんなにスカッと爽やかな感動で終わるとは! この感じ、何かに似てる…と思ったら、「ロッキー」とか「8マイル」を観終わった時の、ああいう感覚かな?もっと爽やかでしたけど。 気付けば映画の中で彼を応援する街中の人達と同じ気持ちになってました(笑) 聞けば最初はたった10館での上映だったというから驚きです! それが評判が評判を呼び、僅か一ヵ月後には全米で600館もの拡大公開だったんだとか。 それも納得の『物語の強さ』にオイラもすっかりやられてしまいました。 DVDだけじゃなく、サントラまで買ってしまったし(笑) 因みにこんな「いかにも」なシーンは無いです(笑)これはドコの国版DVDだろ? ↓ スラムドッグ(スラム育ちの負け犬)であり無学な筈の彼が「クイズ・ミリオネア」で最後まで勝ち残れたのは何故なのか。何故答えを知り得たのか。クイズの答えとリンクしながら少しずつ明かされていく主人公ジャマールの生い立ち、過去。 その構成が実に見事でしたね~! 皆さんも仰ってますけど、この映画の成功はこの構成の素晴らしさ故、じゃないかな。 そしてやがて明らかにされる、彼が「ミリオネア」に出演した本当の理由。 それが解った瞬間、彼の思いの強さに胸が詰まりました。 そして最後、ボリウッド映画に敬意を表したようにいきなり始まるダンスシーン(笑) それがねえ、ちっとも不自然じゃなくて、すご~く素敵なラストなんですよ。 あれには「くっそ~!ヤラレタ~!!」と思っちゃいました。 いや、悔しがる意味もわかんないけど(笑) 「トレインスポッティング」でもスピード感ある演出が冴えまくっていたダニー・ボイル監督でしたけど、ここでも殊更に悲惨さを強調するのではなく、それを運命として受け入れた幼い子供達の逞しく生きる姿が生き生きと描かれていました。 ストリート・チルドレン、児童就労、人身売買…子供達を取り巻く色々な社会問題が存在しているのも確かだし、実際この映画の栄光の陰で、幼少時代のラティカ役のルビーナちゃんの父親が人身売買を持ちかけて逮捕されたり(結局証拠不十分として捜査は打ち切りだそう)、親が「ギャラが十分に支払われていない」と訴えたり、出演した子供の住んでいたスラム街が一掃されてしまって住む場所を失ったり…と、この映画で描かれるインドの貧困層の問題がリアルに浮き彫りにされましたね。 (勿論寄付がされたり住む場所の提供、というものもあったらしいのですが) それでもボイル監督は長期的に彼らを支援していくつもりのようで、 「現金ではスラム街が抱える問題を解決しない。重要なのは長期的に投資することと、彼らが学校に通い続けているのを確認することだ」「私たちは、子供たちに富より多くのもの、人生の中で自身を元気づけるような技術を身につけてもらいたい」と語っているそうです。(http://www.narinari.com/Nd/20090211188.html) 願わくばそれが残念な結果になってしまわないことをただ祈るのみ、ですね。 (確かに今大金を手にしても大人に搾取されてしまうだけだろうし) でも胡散臭~いみのもんた(笑)、じゃない、司会者を演じたアニール・カプール氏が出演料の全額を寄付した、という嬉しいニュースもありましたね。 全額、ですよ!なかなか出来ることじゃありませんよね。 映画では実に胡散臭い偽善者っぽい表情の演技が見事だったカプール氏。 アカデミー賞の時、子役の男の子に接する態度を見ていて、あぁ本当は優しい人なんだなあ、って何か嬉しかったなあ。 その去年2月に行われた前回のアカデミー賞では、作品賞や監督賞、撮影賞、脚色賞、作曲賞、主題歌賞など、主要部門含めて8部門も受賞したこの映画。 こういう映画が「作品賞」に選ばれるあたり、アカデミー会員の若返りを感じますね(笑) とてもいいことだと思います。 あたしゃアカデミー賞とった作品でも食指が動かないタイプの映画ってのも結構あるんスがね、(へそ曲がりなんです、すんません)これは素直に「面白かった~!」って胸張って言えるなあ♪ そう言えば前回のアカデミー賞の時期、話題はこの映画一色だったっけなあ~と思い出し、HDDの整理も兼ねて前回のアカデミー賞の授賞式を久しぶりにまた観てしまいました(笑) そしたら、外国語映画賞で日本の「おくりびと」が選ばれた時のプレゼンターを務めていたのがリーアム・ニーソンと、この「スラムドッグ――」のヒロインであるフリーダ・ピントちゃんだったのね~! 「きゃ~、セシェンちゃんがモックンや広末涼子と握手してる~!」って何だか可笑しかったですけどね(笑)…ってコッチの話です、すみませぬー。 大学で英語学の修士号を取得したというフリーダちゃん。次回作ではウディ・アレンの映画に出演するということなのでとっても楽しみです♪ そして二人は実際にも撮影終了後、交際を始めたそうで♪ フリーダちゃんが5歳くらい年上らしいけど、全然違和感ないよね(笑) 可愛いな~、セシェンちゃん♪ (だから違うってばよ!) 部長、「あの二人」でこんな現代版の らびゅらびゅイラスト描いてみませんか~(笑) なんちて☆☆ 因みにこのアカデミー賞の時のブルーのドレスはジョン・ガリアーノで、ハイヒールはジミー・チュウだったそう。 隣のデヴ君はオーダーメイドのバーバリーのタキシードだそうで…ってことは、 自前ってこと?気合入ってますな~(笑) 公式サイトです。是非Trailerをご覧下さい → http://slumdog.gaga.ne.jp/site/ そして何よりもこれ観て以来ずっと脳内ジャックされているのは、アカデミーでも主題歌賞に輝いたA.R.ラフマーン氏の力強く躍動感に溢れたこの映画の主題歌! この「Jai Ho」という曲がもうず~っと脳内ぐるぐるしちゃって。 なんだか凄く力が湧いてくるような気がします。 サントラもすごく良いですよ~♪ カレー食べる時のBGMにするんだ~♪(オイ) そして去年観た時から、アカデミー賞受賞時のラフマーン氏のスピーチが心に焼き付いて離れません。 「常に愛するか憎むか、どちらかの選択を迫られてきた。 そしてわたしは愛を選び、今ここにいる」――と。 この言葉を噛み締めながらもう一度この映画を観たいなあ、と思います。 いや、きっと何回も観ちゃうな。 …しかしサクッと端的にまとめるっつーことがどうしても出来ないこの性格、何とかならんもんか(笑) PR |
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